退職願と退職届
ついに仕事を辞める。新卒で入社した4月から毎日辞めたいやめたいと言っていたが、この12月末で辞めることになった。
「辞めさせてもらいたいです。すみません」
「そうか、地元も遠いし、親御さんも心配しているでしょう。体調も悪いし、懸命な判断だと思うわ。」
なんて素晴らしい人なのだろう。クッソコミュ障で何も言えていない私の思いを言葉にして慮ってくれる。この上司、4月からずっと上司だったなら、私は会社を辞めていなかっただろう。転職がほぼ決まりかけていた11月末、私は部署異動で超ホワイト部署へ移動してしまったのであった。しかし、元の部署ならこうもすんなり辞められなかったはずだ。理詰めで転職を止めてくる部長、優しいが部長のもとでしごかれて感情がもうないチームリーダー、余計な話は長いが質問に答えず、上司のいない日に機嫌でキレてくるOJT。あれ、転職止めてくるの部長だけだったかしら。まあ部署ナンバーワンの曲者と戦わず済んで良かったのかもしれない。
「早いほうがいいなら、今月末でいいよ。退職届を持ってきてね。」
話が早すぎてまだあまり実感が湧いていないが、私はこの半年ちょっとの悲願を達成したのであった。
退職届 書き方 で検索すると、様々な転職サイトが例文を出している。転職すればするだけ給料の出る転職エージェントである、そりゃあここぞとばかりの全力で転職を応援してくれる。
と、サイトを眺めていると疑問が芽生えた。
退職届と退職願って何が違うんだ…?
どのサイトでも退職願と退職届の二つは同時に書き方の紹介がされ、両方要りそうな雰囲気を醸している。
調べてみたところ、下記の違いがあるようだ。
退職願:退職の要望を会社に示すもの。会社都合で拒否することができる。
退職届:退職の法的な届出。会社はこれを拒否できないし、申請者も記載した退職日にに確実に退社する必要がある。
つまり、退職の意思を口頭で示していれば、退職願を提出する必要はなく、退職届一通でいいようだ。
封筒代ももったいないくらいの思いなら、口頭で退職の意思を伝えたほうがよさそうだ。
しかし、本気度を示すためにしっかりと書いた退職願を提出することは有効であると想像できる。
口頭では軽くいなされてしまう可能性もある。
心配なら書いたほうがいいだろう。
また、これは転職エージェントから聞いた話だが、
・仕事を辞めるときは本気度を伝えるため、2日連続で辞職の意思を伝える
・どうしても止められてしまう際は、内容証明で退職届を郵送し、提出したことを法的に示しながら、出勤でも欠勤でもいいので2週間経過してから辞める
という方法が有効である。
次の仕事は2月始まりとなる。12月末に辞めると、1ヶ月無職の期間がある。ウーバーイーツでもしようかな。リゾートバイトでもいい。働かなくてもいい…!とても嬉しい。
転職する皆さん、せっかくならボーナスをもらって辞めような。
栢野木